前回までの記事で信号を逆転させるNOT回路と、
複数のスイッチのどれかをつけたらオンになるOR回路の解説を行ってきました。
今回はこの2つの回路を組み合わせてみましょう。
NOT回路とOR回路を組み合わせた回路、つまり『NOT OR回路』です。
一般的には『NOR回路』と呼ばれています。
NOR回路はOR回路の逆なので、複数のスイッチのどれかをつけたらオフになるというものですね。
それでは解説していきます。
もくじ
NOR回路の作り方
まず左側にレバーを置きます。
その右隣にレッドストーンパウダーを置きます。その横に丸石とレッドストーントーチを置きます。
これを見てピンときた方は凄い!
そうです。これはNOT回路ですね。
レバーがオフの状態なのに、ドア前のレッドストーンパウダーはオンの状態になっています。
単純にレッドストーントーチから信号を受けてドアが開いているという状態です。スイッチをオンにするとドアが締まります。
これでNOT回路は出来ました。
ここにOR回路を組み込んでいきます。右側にレバーとレッドストーンパウダーを置きます。
左側にもレバーとレッドストーンパウダーを置きます。
これでNOR回路の完成です。
実際に動かしてみましょう。
手前のレバーをオンにすると、開いていたドアが締まります。ここまでは単純にNOT回路ですね。
では、同時に左側のスイッチもオンにしてみましょう。ドアは閉じたままです。
OR回路は複数あるスイッチのうち1つ以上がオンになっていればオンの状態になるというものでしたね。
もちろん右側のスイッチをオンにして全部オンにしてもドアは閉じたまま。
状態は変わりません。
複数の基本回路を組み合わせる事で可能性が無限大に!
NOT回路もOR回路も基本的な回路で、レッドストーンを使う人にとっては呼吸するくらい当たり前に使っている回路です。
回路の名前を知らずに「こういうものだ」と思って普通に使っている方も多いと思います。
複雑な回路を組んで行く時に、1つ1つの回路の構造を知識として知っていて分解して考えていく事が出来れば、いざ自分でレッドストーンを使って何かを作って上手く作動しなかった時にも原因を究明するのが早くなります。
回路を複雑に組み合わせていくと、しばしば不具合が出てしまうものです。
バージョンによってバグで上手く動作しなくなるものもありますが、原因がバグなのかそもそも自分が組んだ回路自体に問題があるのか判断しないといけません。
凄い人達が作るレッドストーンの創作物はパッと見てもどうしてその動きになるのか分からない物もあります。
そういったものを理解していくためにも、まずは入口部分の簡単な所をしっかりと理解出来るようになっていきたいですね。